たまごとサルモネラ属菌
今月10 日、自宅で生卵を食べた延岡市の家族3 人が嘔吐や下痢等の症状で入院し、うち70 代の女性が死亡するというサルモネラ属菌による食中毒事件が発生しました。サルモネラ属菌食中毒による死亡者発生は、国内では5 年振りのことです。女性の血液と冷蔵庫に残っていた卵からサルモネラ属菌が検出されたことから、延岡保健所はこの鶏卵を出荷した延岡市の集卵包装業者に出荷停止と販売済みの鶏卵を回収するよう行政指導しました。今回のような死亡事故が飲食店等で起こると、刑事上の責任を問われる場合もあり、要注意です。
卵(サルモネラ属菌)による食中毒を防ぐには、農場やパッキングセンター(選別包装施設:GPセンター)だけでなく、飲食店や家庭での衛生管理も重要です。今回はサルモネラ属菌の特徴、および主に飲食店での卵の衛生管理についてご紹介します。
【原因食品】
卵、家畜の肉や肉製品等がメインですが牛乳や魚肉製品、ケーキ類、野菜サラダ等、多岐にわたります。
【予防法】
サルモネラは熱に弱く、75℃・1 分間以上の加熱で死滅します。乾燥している箇所にも存在するので食器や器具の洗浄・乾燥後のアルコール等による除菌もポイントとなります。
(2011.08.19 更新)