生食用生鮮食品による原因物質不明有症事例について
近年、食後数時間程度で軽症の下痢と嘔吐が一過性で起こる事例があり、原因不明とされていましたが、厚生労働省の調査により、原因としてヒラメ刺身や馬刺しの寄生虫が関与していると全国の自治体へ通知されました。
【原因食材】
養殖ヒラメの刺身
馬刺し
【現在わかっている予防対策】
ヒラメ:-15℃から-20℃で4時間以上冷凍
養殖段階での寄生虫の排除
馬刺し:-20℃で48時間以上、-30℃で36時間以上、-40℃で18時間冷凍
生食用生鮮食品による原因不明有症事例について厚生労働省のホームページにも詳しく掲載されています。
平成23年4月の薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会食中毒・乳肉水産食品合同部会において、標記有症事例に係る審議が行われ、生食用生鮮食品のヒラメ及び馬肉の摂取に関連した有症事例について、特定の寄生虫の関与が強く示唆され、食中毒発生リスクの低減を図るためにも必要な処理等を行うよう提言がなされました。
そのため、厚生労働省では、関係自治体を通じ、当該寄生虫を起因とする食中毒について関係事業者等に対して指導しています。
(参考)
生食用生鮮食品による病因不明有症事例への提言.pdf
薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会食中毒・乳肉水産食品合同部会
(2011.09.10 更新)