近年、生で食べる野菜・果実を原因食品とした食中毒事件が発生しています。
そこで今回は、野菜・果実の洗浄と殺菌のポイントをご紹介します。是非ご確認ください!
野菜・果実の洗浄と殺菌
2011年9月初旬、給食会社A社が受託運営する複数の事務所にて、社員食堂を利用した従業員が下痢や腹痛を訴える食中毒事故が発生しました。食中毒の原因となった思われる生食用「長ネギ小口切り」より「O-148」が検出されており、発症者数は7 事業所で362 名、うち入院4 名(現在は退院)と数字の面からも被害の大きさをうかがうことができます。長ネギを加工した工場を調査した結果、殺菌液の塩素濃度がマニュアルの規定濃度よりも低く、「殺菌液を使い回す間に濃度が低くなったのではないか」と推察されています。
【POINT】
野菜・果実の次亜塩素酸ナトリウム溶液による殺菌
★必ず食品添加物表示のあるものを使用!
★所定の濃度に希釈して使用!
★長期間保管すると有効塩素濃度が低下するので、冷暗所に保管してなるべく早めに使い切る!
★有機物と反応すると効果が減弱するので、その都度、野菜や果実が十分に浸る量の新しい殺菌液を調整して使用!
(2011.10.21 更新)